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油温減圧乾燥法®の特徴
「食」からの発見を工業的に応用し、実用化したもので油を乾燥熱媒体として減圧化で対象原料(廃有機資源)中の水分のみを蒸発・乾燥させます。
(媒体油は「廃油」を使用し、また、その種別は、動物系、植物系、鉱物系と最終用途によりそれぞれ利用できます。)
油と減圧(真空)の特徴を併せ持つことで次のような効果(特徴)を発揮します。
1. 短時間乾燥処理で均一乾燥
乾燥処理プロセスにおいては対象原料と油が満遍なく接しておりますので、
すべての範囲にわたり油に伝わった熱が対象原料へと伝導されることにより、
乾燥後の生産物はどこをとっても「平均」ではなく「均一」な水分値となります。
また減圧下での乾燥処理は、水分の沸点を通常の大気圧下での100℃を待たずして蒸発作用を
もたらしますので、減圧を加えることにより強制的に水と油の強制置換、即ち水分を蒸発させることができます。
これが、圧倒的、かつ短時間処理にて「均一」に乾燥させることが可能となる理由です。
2. 生産物の有効性
対象原料の保有する有機栄養素を逃すことなく殆ど回収しますので、
飼料・肥料として付加価値のある生産物が生み出されます。
また下水汚泥等に関しては、石炭火力発電所等の補助燃料としてエネルギー利用が可能で、
いずれも端に減容化された「処理物」ではなく、「有価物=商品」となるのです。
さらに、取扱いにおいても油揚げという特性を生かし、温度調整による高い滅菌性と均一なる乾燥が施され
吸湿しにくい性状から、簡易梱包で一定期間四季を問わず品質の維持ができ、ハンドリングも容易です。
また、下水汚泥の燃料化において、CO2削減効果の観点からも高い評価を頂いております。
3. 原料由来の不快臭を緩和
減圧下での乾燥処理は、原料由来の不快臭をプロセス系外に漏らすことなくシャットアウトします。
また、生産物は原料由来の臭気とは異なり、油揚げ特有の匂いになります。